今回は大人向けのおやつです。
テンパリングが重要になりますが、器があるおやつなので練習にもどうぞ。
材料 カクテルグラス4つ分
・ミルクチョコレート 100g
・生クリーム 50㎖
・無塩バター 5gほど
・ウィスキー 大さじ1と大さじ半分
工程
・テンパリングする
チョコレートとバターをボウル等に入れます。チョコレートは細かく刻むと溶けやすいです。画像の通り、私は粗く割ってしまいましたが……。
バターも常温に戻しておきましょう。
濡れ布巾を用意し、コンロの近くに置いておきましょう。
鍋に水をはります。湯煎なのでボウルがつく程度で大丈夫。弱火で加熱します。
ふつふつ……と細かい泡が出てきたらボウルを浮かべ、チョコとバターがある程度溶けてきたら、ボウルを濡れ布巾の上に置いてじっくり溶かします。
コンロの火も消しましょう。
チョコを細かく刻めばすぐ溶けますが、私のように粗くした場合、もう一度湯につけ、また濡れ布巾において、をすればなんとか溶けます。
テンパリングのコツは温度を上げ過ぎず、混ぜる時は少し冷ます。
(理想は50℃前後。溶け始めたら濡れ布巾が簡単です)
こうするとつややかで、なめらかな舌触りのチョコレートになります。
失敗するとぼそぼそになり、照りもありません。何回も失敗しました。( ;∀;)
もう少し本格的なやり方もありますが、レベルが上がってからにします。
生クリーム、ウィスキーを加えます。
生クリームを泡立てる必要はありません。
底からなめらかに混ぜ合わせます。
なぜ茶色のチョコに白い生クリームを入れて、濃い茶色になるんだ。
謎だ。キッチン化学(科学?)すごすぎる。
・冷やしたら出来上がり
大人向けなのでちょっと気取ってカクテルグラスに入れてみました。
テンパリングがうまくいくとチョコがしっかり輪郭を持ってくれるので、入れやすくなります。
チョコの表面をゴムベラのとがった部分でくるくる~とすると、バラっぽく……なったかなぁ?!
表面をいい感じに整え、冷凍庫で1~2時間冷やします。
はい、出来上がり。
スプーンを入れるとこんな感じです。
しっとりなめらか。
なんとか上手く出来ました。
ミルクチョコレートがしっかり甘いので、甘味料を加えずに作りました。
ウィスキーは出しゃばらず、味に奥行を与えてくれます。
自分で言うのも何ですが……これは美味しいよ(笑)
混ぜて冷やすだけですし、石畳チョコのように固形ではなく器に入れたチョコなので、失敗しても大丈夫。
微量とはいえウィスキーのアルコールは飛ばしていないので、20歳未満の方や、食後運転は止めて下さいね。
バラっぽい表面に……としたつもりなので、ジャパニーズ・ローズとも呼ばれるマイカイカを合わせてみました。
うーん。
見た目は悪くないと思うんですが、香りはそれほど???
味はチョコですね。乾燥したマイカイカの食感がちょっと合わない……でも後味にバラ風味が良い感じに顔を出してきます。
後味は悪くないですね。
チョコレートはポリフェノールを多く含んでいます。食物繊維、ミネラルなどと結ばれており、健康食品としての注目が高まっているのは有名ですね。
チョコレート、カカオ、ココアの主な働きは血の巡りを良くする、酸化を抑える、腸の働きを促す、便臭を抑える、細菌と戦う、紫外線ダメージから守る、意外なことですが対肥満効果など。
何事も過ぎるのは良くないので、今現在勧められる一日の摂取目安は30gほどでしょうか。
今回使用したのはミルクチョコレートで、より効果が高いのはハイカカオ。
ミルクが入っている場合のポリフェノールへの影響についてはまだわからないようなので、おやつとしてでなく健康のため、と考える方はハイカカオをおすすめします。
微量ながらカフェインも含んでいますので、妊婦さんや小児は控えた方が良いでしょう。
今回はギーを使用しました。
もったりしたテクスチャですが、意外とあっさり食べられます。
このままだと油感が強いので、トーストに塗るより調理に使った方が食べやすいかな、と思います。
今回のようなおやつ作りには向いてますね。
まず溶けやすい。混ぜやすい。
バターのミルク臭、ミルク味が残る感覚がそれより薄いので、チョコの風味が引き立ったなー、と感じました。
バターから不純物を取り除いたものなので、常温保存が出来るほど安全性が高くなっているそうです。
穀物を食べて育った牛から、ではなく草を食べて育った牛から得たミルクで作られているので、油感はありますが爽やかな後味になっています。
面白いなぁ。
大人向けなおやつレシピなので、ちょっと突っ込んだ話もしてみよう。
チョコレートは媚薬として使われていた、という話がありますが、どちらかといえばホレ薬っぽい効果がありそうです。
ときめきを司るホルモン「フェニルエチルアミン」というのがありまして、これは恋をしてから3年間ほど分泌されるようですね。
「3年目の浮気」
「つきあって3年目で飽きる」
というのはこれが原因では……と考えられるそうです。
「フェニルエチルアミン」は食品にも含まれているそうで、特に多いのがチョコレート。
もちろんカカオの比率が高いほどこれは多くなります。
チョコレートを食べていると「フェニルエチルアミン」が少しは補えるので、3年目を乗り越えやすくなるんじゃないか……!? と考えられているようです。
チョコ(ショコラ)といえばフランス、フランスといえば恋愛という漠然としたイメージがあるので、まさかチョコレートの……!? と思っているのは私だけではないはず……多分。
バレンタインにチョコを贈るのは、人間の本能に基づいた自然の成り行きだったのかもしれません。
ちなみに。
女性はお腹いっぱい食べさせてあげると落としやすなる。
男性は酔わせると落としやすくなる。
というアプローチが有効だそうで、これも
「男性が女性を食事に誘うのはそういう仲になりたいからだよ、気をつけなさいね」
と、昔から言われていることは、それだけの理由があったということですね。
面白いね。
そういう意味でもね、カップルで食後に食べるスイーツに向いてると思います。
こちらの本で そういう事も書いています。
心理、脳科学、健康、食事のすすめなども書いてあるので、和漢薬膳師としてもありがたいです。
こういうのは怪しげな情報が多いですが、この本はかなりの安心材料。
男女問わず読むべし。
テレビで見ると女性の敵、みたいな役回りを演じてるDaiGoさんですが、本を読むとかなり女性に優しい人という印象。
勝手なイメージで恋愛とか興味なさそう、と思ってましたが、かなり積極的な方だったんだな~と知れて、面白かったです。
良ければ参考にしてみて下さい。
では!